“夕涼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうすずみ46.2%
ゆうすず30.8%
ゆふすゞ15.4%
ゆふすずみ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏のうち毎夜夕涼ゆうすずみに出あるいていた習慣くせがついているので、この時節になっても、夕飯をすますときまって外へ出る。
虫の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
夕涼ゆうすずになってから町へ戻った。新市街という賑かなところも通った。森の都という丈けあって無暗に木の多いところだ。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
夕涼ゆふすゞみにはあしあかかにで、ひかたこあらはる。撫子なでしこはまだはやし。山百合やまゆりめつ。月見草つきみさうつゆながらおほくは別莊べつさうかこはれたり。
松翠深く蒼浪遥けき逗子より (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何故なぜなれば、其れは正確純粋な漢文の形式が漸次ぜんじ時代と共に日本化して来るに従ひ、若し漢文によつて浮世床うきよどこや縁日や夕涼ゆふすずみの如き市井の生活の実写を試みママうとすれば
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)