“ゆふすゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夕凉60.0%
夕涼40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日がおそろしく早く暮れてしまふだけ、長いはすぐに寂々しん/\け渡つて来て、夏ならば夕凉ゆふすゞみの下駄げたの音にさへぎられてよくはきこえない八時か九時のときかねがあたりをまるで十二時のごとしづかにしてしまふ。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
夕涼ゆふすゞみにはあしあかかにで、ひかたこあらはる。撫子なでしこはまだはやし。山百合やまゆりめつ。月見草つきみさうつゆながらおほくは別莊べつさうかこはれたり。
松翠深く蒼浪遥けき逗子より (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いとはず出歩行であるくのみかむすめくまにも衣類いるゐの流行物櫛笄くしかうがひ贅澤ぜいたくづくめに着餝きかざらせ上野うへの淺草あさくさ隅田すみだはな兩國川りやうこくがは夕涼ゆふすゞみ或は芝居しばゐかはと上なきおごり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)