トップ
>
夕凉
>
ゆふすゞ
ふりがな文庫
“
夕凉
(
ゆふすゞ
)” の例文
彼は
夕凉
(
ゆふすゞ
)
に東京を立つて、夜の九時頃に古馴染の旅館へついた。そして其の翌日、比較的海に近い新築の家を一軒かりることに決めた。そこは青田が部屋のなかからひろびろと
見度
(
みわた
)
された。
青い風
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「何しろ金澤町の居廻りは、薄寒いのに
夕凉
(
ゆふすゞ
)
みの人通りで大變な賑ひだ」
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
日が
恐
(
おそろ
)
しく早く暮れてしまふだけ、長い
夜
(
よ
)
はすぐに
寂々
(
しん/\
)
と
更
(
ふ
)
け渡つて来て、夏ならば
夕凉
(
ゆふすゞ
)
みの
下駄
(
げた
)
の音に
遮
(
さへぎ
)
られてよくは
聞
(
きこ
)
えない八時か九時の
時
(
とき
)
の
鐘
(
かね
)
があたりをまるで十二時の
如
(
ごと
)
く
静
(
しづか
)
にしてしまふ。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
夕
常用漢字
小1
部首:⼣
3画
凉
部首:⼎
10画
“夕”で始まる語句
夕
夕餉
夕飯
夕陽
夕方
夕靄
夕闇
夕日
夕暮
夕焼