トップ
>
『青い風』
ふりがな文庫
『
青い風
(
あおいかぜ
)
』
古くから馴染のあるこの海岸へ、彼は十年振りで来て見た。どこもさうであるやうに、ここも震災で丸潰れになつて、柱に光沢の出てゐるやうな家は一つも見当らなかつた。町はどこもがさがさしてゐたが、しとしとした海風は、やつぱり懐しかつた。脚の不自由な人 …
著者
徳田秋声
初出
「新潮 第二十六年第十号」1929(昭和4)年10月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約29分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
収
(
しう
)
釈
(
ほど
)
極
(
ごく
)
見度
(
みわた
)
毮
(
も
)
鬼灯
(
ほゝづき
)
遠浅
(
とほあさ
)
葛籠
(
つゞら
)
真
(
まこと
)
渇
(
かつ
)
明日
(
あした
)
必要
(
ひつえう
)
大悦
(
おほよろこ
)
光沢
(
つや
)
泥濘
(
ぬかるみ
)
網棚
(
あみだな
)
家
(
うち
)
訳
(
わけ
)
大人
(
おとな
)
夕凉
(
ゆふすゞ
)
冷
(
ひや
)