“網棚”の読み方と例文
読み方割合
あみだな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
網棚あみだなの上の風呂敷ふろしきの中には、お母さんから托された、お祝いの品が包んである。昨日、お母さんと二人で、新宿へ出てととのえた品であった。
香水紳士 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
網棚あみだなに絵の具箱をのせる空所もなかったのでベンチにのせかけて持っているうちに、誤って取り落とすと隣に立っていた老人の足に当たった。
写生紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
さっきはその上にあごを載せていたのが、今はうしろへりかかっていて、頭の上の網棚あみだなに真っ白なパナマ帽を置いている。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)