“網代”の読み方と例文
読み方割合
あじろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
網代あじろの漁をする場所に近い川のそばで、静かな山里の住居すまいをお求めになることには適せぬところもあるがしかたのない御事であった。
源氏物語:47 橋姫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ひるになれど老人未だ帰らず、我は人を待つ身のつらさを好まねば、少娘と其が兄なる少年とを携へて、網代あじろと呼べる仙境に蹈入れり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
脱いで高紐にかけ——と言ったような、実用とダテの事情に制せられたのかも知れないが、今日の弁信は網代あじろの笠をかぶっている。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)