“網代垣”の読み方と例文
読み方割合
あじろがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お銀様が父と言い争っている時分から、この家の縁先の網代垣あじろがきの下に黒い人影が一つうずくまっていて、父子おやこの物争いを逐一ちくいち聞いていたようです。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
わがも同じようにしている館なので、わざと、式台にはかからずに、網代垣あじろがきをめぐって、東のおくにわへはいると
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……かつ……かつ……と、ひづめの音が近づいてくる。虫の音がやみ、網代垣あじろがきはぎがうごいた。