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あじろがき
ふりがな文庫
“あじろがき”の漢字の書き方と例文
語句
割合
網代垣
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
網代垣
(逆引き)
お銀様が父と言い争っている時分から、この家の縁先の
網代垣
(
あじろがき
)
の下に黒い人影が一つ
蹲
(
うずく
)
まっていて、
父子
(
おやこ
)
の物争いを
逐一
(
ちくいち
)
聞いていたようです。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
わが
家
(
や
)
も同じようにしている館なので、わざと、式台にはかからずに、
網代垣
(
あじろがき
)
をめぐって、東の
屋
(
おく
)
の
苑
(
にわ
)
へはいると
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……かつ……かつ……と、
蹄
(
ひづめ
)
の音が近づいてくる。虫の音がやみ、
網代垣
(
あじろがき
)
の
萩
(
はぎ
)
がうごいた。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
店の前を、
網代垣
(
あじろがき
)
でかこんだ家もあるし、
朽葉色
(
くちばいろ
)
や浅黄の
布
(
ぬの
)
を垂れて部屋をかくしている構えもある。また
塗塀
(
ぬりべい
)
ふうに、目かくし窓を作って、そこから、呼んでいる女もあるのだった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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