“逐一”の読み方と例文
読み方割合
ちくいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その想像をして有村に逐一ちくいちのことを話していると、さらにまた五、六騎、大地をうってくるひづめの音が、闇の街道を乱れあってきた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まだ結論に行っているわけではありません、単に、逐一ちくいち比較してみようとしているだけのものですから、そのつもりでお聞き下さい」
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その無理がたたって、今でもこの通りだと、逐一ちくいちを述べ立てると先方の女は笑いながら、あの金剛石は練物ねりものですよと云ったそうです。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)