“逐次”の読み方と例文
読み方割合
ちくじ100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後方から補充をなすに地の利を得ている魏の陣営は、うごかざる間にも、驚くべき兵力を逐次ちくじ加え、今では、孔明の観るところ、蜀全軍の八倍に達する大兵を結集しているものと思われていたのである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最近、市に於ける諸事業の統制問題が著々ちゃくちゃくとして実行に移り、従来民間経営であった色々の事業、たとえば渡船、海水浴場、電燈、等が逐次ちくじ市営となり、最近では市内バス市営買収が行われた。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「それは逐次ちくじ順を追って捜査いたし、御報告をいたします。しかし今日御報告に参りましたのは、私にはくのとおりの捜査手順がついて居りますことをお知らせいたし、すこしでも御安心願おうと存じまして……」
三百年の間人は続いて山を逐次ちくじに掘下げていった。
北九州の窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
十九世紀の世界を、シナの開放と日本の開国で円形に完成した者は英語国民であったから、香港、上海、横浜と逐次ちくじつくられていった外人セツルメントで、土地のシナ人や日本人とのあいだで用いられる実用国際語も、英語を基調としたことは当然である。
Moods cashey (新字新仮名) / 服部之総(著)
いてその一劃期をさがすならば、彼が光秀へ感謝するの余り、坂本城を与え、亀山の本城を持たせ、惟任これとうの姓をさずけ、むすめの嫁入りにまで世話をやき、逐次ちくじ、出世を追わせて、丹後五十余万石に封じたりなど
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに国民大衆は、生活に大なる不満を持ち、そのために戦争を嫌悪けんおしている者が逐次ちくじ増加の傾向じゃ。家族を戦場でうしなったことについても、そろそろ感づき出した。軍需生産は資源難と労務難とで、毎月下がりつつある。わが国民大衆は、あの建国当時の移民魂をどこへ置き忘れたものか。
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)