“逐出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいだ64.7%
おひだ17.6%
おいいだ5.9%
おいだし5.9%
おひいだ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫の死後しきりに寵愛ちょうあいしている小姓こしょう上りの渾良夫こんりょうふなる美青年を使として、弟蒯聵との間を往復させ、秘かに現衛侯逐出おいだしを企んでいる。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
『そりやあ寺の方が静は静だ。』と銀之助は一向頓着なく、『何ださうだねえ、先の下宿では穢多が逐出おひだされたさうだねえ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
なんじはことごとく罪孼つみうまれし者なるにかえって我らを教うるか、ついに彼を逐出おいいだせり、彼らが逐い出ししことを聞き、イエス尋ねてこれに遇いいいけるは、爾神の子を信ずるか
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
歌人うたびと住居すまいも早や黄昏たそがれるので、そろそろ蚊遣かやり逐出おいだしを懸けたまえば、図々しいような、世馴れないような、世事に疎いような、また馬鹿律義でもあるような
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
地のさちなきによりてなるか、または惡しき習慣ならはしにそゝのかさるゝによりてなるか、人皆徳を敵と見做して逐出おひいだすこと蛇の如し 三七—三九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)