“おいだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逐出61.1%
追出38.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、女房を逐出おいだし得てからは、それこそせいせいした心持になって、渾身こんしんの情を傾けて力寿を愛していたことであろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
犬嫌いぬぎらいの父は泊めた其夜そのよ啼明なきあかされると、うんざりして了って、翌日あくるひは是非逐出おいだすと言出したから、私は小狗こいぬを抱いて逃廻って、如何どうしても放さなかった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
白石しらいしと云う漢学の先生が、藩で何か議論をして中津を追出おいだされて豊後の臼杵うすき藩の儒者になって居たから、この先生に便たよって行けば売れるだろうとおもって、臼杵まで態々わざわざ出掛けていっ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
とこづかれて、孝助は泣きながら、たゞ残念でございますと云っていると、お國は先夜せんやの意趣をはらすは此の時なり、今日こそ孝助が殿様にお手打になるか追出おいだされるかと思えば、心地よく、わざと