“朽葉色”の読み方と例文
読み方割合
くちばいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもて長く髪の白きが、草色の針目衣はりめぎぬに、朽葉色くちばいろ裁着たッつけ穿いて、草鞋わらんじ爪反つまぞりや、巌端いわばなにちょこなんと平胡坐ひらあぐらかいてぞいたりける。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
朽葉色くちばいろの法衣の上にもし腹巻をあてていなかったらそのまま庵主として見てもふさわしい人だった。当年五十五、六か。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次第しだいえる三日月みかづきひかりに、あたりはようや朽葉色くちばいろやみさそって、くさむしのみがしげかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)