“裁着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たッつけ55.6%
たっつけ33.3%
たつゝけ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもて長く髪の白きが、草色の針目衣はりめぎぬに、朽葉色くちばいろ裁着たッつけ穿いて、草鞋わらんじ爪反つまぞりや、巌端いわばなにちょこなんと平胡坐ひらあぐらかいてぞいたりける。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
岡山頭巾で顔をつつみ、半纏の代わりに黒の短羽織みじかばおりを着、股引の代わりに裁着たっつけ穿き、そうして腰に一本ずつ、短い刀を差していた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
とき濠端ほりばたかけつけたは、もつぺととなへる裁着たつゝけやうの股引もゝひき穿いた六十むそじあまりの背高せたか老爺おやぢで、こしからしたは、身躰からだふたつあるかとおもふ、おほき麻袋あさぶくろげたのを、あし一所いつしよばして
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)