“裁板”の読み方と例文
読み方割合
たちいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな裁板たちいたの前でエーゴルが裁つ。私が縫う。これにエーゴルが仕上をして顧客へ届ける。少しずつお金をためる。
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)
がたがたと動いていたミシンの音が止ると、彼は裁板たちいたの前に坐って、縫目をすためにアイロンを使いはじめた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
裁板たちいたも置かねばならず、裁った布もあたりにひろがるから、自然一間のうちは狭くなる。平凡だといえばそれまでであるが、その裏に平凡ならざる何者かを蔵している。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)