“熨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
87.5%
のし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時がたちさえすれば、ひびの入ったお今の心が、それなりに綺麗にじ合わされたりされたりして行くとしか思えなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
例の場所にて釣りたらば、水は浪立ずして、したる如く、船も竿も静にて、毛ほどのあたりも能く見え、殊に愛日を背負ひて釣る心地は、さぞ好かるべし。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
岩磐は裸足で歩けない程熱いから、そこを付け込んで、汗に汚れた物を皆洗って岩の上に拡げて置く。あくる朝になって見ると果してのしをかけたように乾いていた。実に贅沢な野営であった。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)