“熨斗袋”の読み方と例文
読み方割合
のしぶくろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「木下さん。困りますよ。」そう言って、例の熨斗袋のしぶくろふところから出したのである。「これは、いただけません。」
彼は昔の彼ならず (新字新仮名) / 太宰治(著)
御作さんは用箪笥ようだんす抽出ひきだしから小さい熨斗袋のしぶくろを出して、中へ銀貨を入れて、持って出た。旦那は口がけないものだから、黙って、袋を受取って格子こうしまたいだ。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
母は、その紙幣を母の大きい財布にいれて、そうしてその財布の中から熨斗袋のしぶくろを取り出し、私に寄こした。
帰去来 (新字新仮名) / 太宰治(著)