“のし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
熨斗86.9%
慰斗3.3%
3.3%
1.6%
1.6%
1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが豆腐とうふなら資本もとでらずじゃ、それともこのまま熨斗のしを附けて、鎮守様ちんじゅさまおさめさっしゃるかと、馬士まごてのひら吸殻すいがらをころころる。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夏目漱石を博士呼ばはりをすると、博士号なぞ慰斗のしつきの儘送り返したのだと言つて、胃病患者につき物の苦い顔をするかも知れないが、まあさ、辛抱して貰ひたい。
ほこりを黄色に、ばっと立てて、擦寄って、附着くッついたが、女房のその洋傘こうもりからのしかかって見越みこし入道。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そこな女中、この美少年が、おのしに惚れて、今夜、泊るとよう」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「行かん。俺は、罪人でないぞ。軽輩だと、おのし達は侮る気か」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
まづのし昆布を出す。浴後昼食をはつて、先当地之産土神うぶすながみ下之御霊しものごりやうへ参詣、(中略)北野天満宮へ参詣、(中略)貝川橋を渡り、平野神社を拝む。境内桜花多く、遊看のともがら男女雑閙ざつたうす
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
踏んでものしても
十五夜お月さん (旧字旧仮名) / 野口雨情(著)
岩磐は裸足で歩けない程熱いから、そこを付け込んで、汗に汚れた物を皆洗って岩の上に拡げて置く。あくる朝になって見ると果してのしをかけたように乾いていた。実に贅沢な野営であった。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)