“豆腐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうふ86.4%
どうふ6.8%
おかべ4.5%
たうふ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豆腐とうふ屋が豆腐を売ってあるくのは、けっして国家のために売って歩くのではない。根本的の主意は自分の衣食の料を得るためである。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
台屋だいやのかたでは、源四郎の細君さいくんまさとままははわかいやといおんなとの三人が、なにかまじめに話をしながら、ままははははすのかわをはぎ、お政と女はつと豆腐どうふをこしらえてる。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
翌朝、起きぬけに、豆腐おかべを売る店はどこ、八百屋はどことたずね、ざるに鳥目を入れ、胸をそらして出て行った。
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「内弟子のお秋は味噌漉みそこしを下げて豆腐たうふか何んか買ひに出かけた留守。——曲者は表の格子を開けて入つて、後ろから——、そのまゝ裏へ拔けた樣子で」