夕涼ゆうすず)” の例文
夕涼ゆうすずになってから町へ戻った。新市街という賑かなところも通った。森の都という丈けあって無暗に木の多いところだ。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
朝顔の花一ぱいにたまる露の朝涼ちょうりょう岐阜ぎふ提灯ちょうちんの火も消えがちの風の晩冷ばんれい、涼しさを声にした様なひぐらし朝涼あさすず夕涼ゆうすずらして、日間ひるまは草木も人もぐったりとしおるゝ程の暑さ、昼夜の懸隔けんかくする程
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そしていつものようにベンチを持ち出して庭に夕涼ゆうすずみに出た。
夕涼ゆうすずになってからって寸法だろう」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)