『虫の声』
東京の町に生れて、そして幾十年という長い月日をここに送った……。 今日まで日々の生活について、何のめずらしさをも懐しさをも感じさせなかった物の音や物の色が、月日の過ぎゆくうちにいつともなく一ツ一ツ消去って、ついに二度とふたたび見ることも聞く …
著者 | 永井荷風 |
初出 | 「中央公論 第五十一年第六號」1936(昭和11)年6月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約8分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約12分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
習慣
一時
戦
空
此方
後
蒸暑
撫
調
何故
石蕗
仰
驟雨
薫
能
舒
舵
窺
芥箱
荷船
萎
綻
稽古
稀
蔓
糸瓜
路
黄昏
鶯
髯
響
霽
雁
雀
門
逞
辿
蔽
跫音
跡方
語草
袷
蟷螂
蝉
蜻蜒
蛼
烈
蕾
味
宵
夜網
夜毎
外
夕涼
囀
喧
啼過
啼
就
南瓜
初音
初
凪
俯向
例
以
中日
中
木犀
瞑想
生命
火影
湧起
渡場
消去
歎
梵鐘
梢
短夜
時鳥
時雨
挨拶
忙
待詫
往来
彼方
彼岸
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