“消去”の読み方と例文
読み方割合
きえさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
避けていられるだけ、それだけ、私は先生の心の底にあなたの事がまだ真実消去きえさらずにいるものと推察するのです。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
君が家庭の事情を幸いに、一ごん挨拶あいさつもなく、逃げる様に私の前から消去きえさった時、私は数日、飯も食わないで書斎に坐り通していた。そして、私は復讐を誓ったのだ。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
完成をあじわひつつ消去きえさるよりほかはあるまい。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)