“雁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かり53.7%
がん43.2%
かりがね1.8%
がり0.9%
カリ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲井くもいかりと中将の結婚を許せということなのであろうか、もう長くおいでになれない御病体の宮がぜひにとそのことをお言いになり
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)
飛んでゐる五六羽の鳥はとびだかがんだか彼れの智識では識別みわけられなかつたが、「ブラツクバード」と名づけただけで彼れは滿足した。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
迦陵嚬伽かりょうびんがれ馴れし、声今更にわずかなる、かりがねの帰り行く。天路あまじを聞けばなつかしや、千鳥かもめの沖つ波、行くか帰るか、春風の——
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おめえも俺も、いわば群れからはぐれた迷いがりだ。……行かないか。……行ってみないか。……え、朱実
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月ハ天南ヲチテ、カリノ飛ブ無シ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)