“雁”の読み方と用例
読み方(ふりがな)割合
かり56.3%
がん41.5%
かりがね1.7%
がり0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“雁”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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夫婦ふうふはこれに刎起はねおきたが、左右さいうから民子たみこかこつて、三人さんにんむつそゝぐと、小暗をぐらかたうづくまつたのは、なにものかこれたゞかりなのである。
〔出典〕雪の翼(旧字旧仮名)/泉鏡花(著)
つい先日、私の方の皇帝が、狩に出て、空飛ぶかりを矢をはなって射落したら、雁の足に、白い布に墨で書いたものがしばりつけてあった。
〔出典〕無人島に生きる十六人(新字新仮名)/須川邦彦(著)
この bitumeビチュウム 色の茎の間を縫って、黒ずんだ上に鈍い反射を見せている水のおもてを、十羽ばかりのがんが緩やかに往来している。
〔出典〕(新字新仮名)/森鴎外(著)
飛んでいる五六羽の鳥はとびだかがんだか彼れの知識では識別みわけられなかったが、「ブラックバード」と名づけただけで彼れは満足した。
〔出典〕入江のほとり(新字新仮名)/正宗白鳥(著)
……ばかりじゃ無い、……かりがねつばめきかえり、軒なり、空なり、行交ゆきかう目を、ちょっとは紛らす事もあろうと、昼間は白髪の仮髪かつらかむる。
〔出典〕夜叉ヶ池(新字新仮名)/泉鏡花(著)
その空へ、すらすらとかりがねのように浮く、緋縮緬の女の眉よ! 瞳もすわって、まばたきもしないで、恍惚うっとりと同じ処を凝視みつめているのを、宗吉はまたちらりと見た。
〔出典〕売色鴨南蛮(新字新仮名)/泉鏡花(著)
おめえも俺も、いわば群れからはぐれた迷いがりだ。
〔出典〕宮本武蔵:05 風の巻(新字新仮名)/吉川英治(著)