“鴎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かもめ98.3%
かも0.9%
どり0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かもめが群れをなしてねこに似た声でなきながら、船のまわりを水に近くのどかに飛び回るのを見るのも、葉子には絶えて久しい物珍しさだった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そう言ってお京さんはさめざめと泣いた。上げ潮の芥に横転縦転する白いかもめがビール会社の赤煉瓦れんがを夕暮にした。寂しい本所深川のけむり。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
閑雅かんがの趣おのずから画面に溢れ何となく猪牙舟ちょきぶね艪声ろせいかもめの鳴くさえ聞き得るような心地ここちがする。
一声かすかに、かもめの泣き声に似た声が、釜の中から聞えた切りで、あとは又、お湯の煮えたぎる音と、老婆の低い呪文の声ばかりでありました。
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
いつもは気まぐれなかもめのどちらに飛ぶか見当のつかないような、あてにならない気がするのに、きょうは信ずべきものの渡来を待つような気がする。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
恰度それと同じ時刻であつた。七郎が浜辺で網干しの仕事にたづさはつてゐるところに、かも打ちの散歩に来たといふ太一郎が、ステツキ銃を羽織の蔭にぶらさげながらやつて来て、手まねぎした。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
どりは沖に飛べども
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)