“かもめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
99.2%
白鴎0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
閑雅かんがの趣おのずから画面に溢れ何となく猪牙舟ちょきぶね艪声ろせいかもめの鳴くさえ聞き得るような心地ここちがする。かの柳はいつの頃枯れ朽ちたのであろう。
迦陵嚬伽かりょうびんがれ馴れし、声今更にわずかなる、かりがねの帰り行く。天路あまじを聞けばなつかしや、千鳥かもめの沖つ波、行くか帰るか、春風の——
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
目をあげると、潮の満ちた川の上を、白鴎かもめの群が縦横に飛びまわっている。夏の夕暮は永く、空はまだ明るかった。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)