“猪牙舟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょきぶね47.1%
ちょき29.4%
ちよきぶね23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
閑雅かんがの趣おのずから画面に溢れ何となく猪牙舟ちょきぶね艪声ろせいかもめの鳴くさえ聞き得るような心地ここちがする。かの柳はいつの頃枯れ朽ちたのであろう。
辰巳たつみでもなく、北でもなく、夜ごとに何処へ通うのでしょうか、日本左衛門を乗せた猪牙舟ちょきは、隅田の本流から神田川をさかのぼります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見知り顔の船頭が猪牙舟ちよきぶねを漕いで通るのを、窓の障子の破れ目から見て、それを呼留め、炭を貰ふと云ふやうなところがあつた。
雪の日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)