“猪牙船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょきぶね71.4%
ちょき14.3%
ちよきぶね14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大川は今のごとく、船宿の桟橋さんばしに、岸の青蘆あおあしに、猪牙船ちょきぶねの船腹にものういささやきをくり返していたのである。
大川の水 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と、猪牙船ちょきの中の人影が、黒頭巾の半身を伸ばして、向うから流れて来る苫舟の上を、じっと見つめている様子でした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
猪牙船ちよきぶねの製は既に詳しく知りがたく、小蒸気の煽りのみいたづらに烈しき今日、遊子の旧情やがては詩人の想像にものぼらざるに至るべし。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)