“識別”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しきべつ47.1%
みわ23.5%
みわけ23.5%
みさかい5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
んでいるとはいえ、月もどこかに、星明ほしあかりでは、ただ模糊もことしたものよりほかに下界げかい識別しきべつがつかない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飛んでゐる五六羽の鳥はとびだかがんだか彼れの智識では識別みわけられなかつたが、「ブラツクバード」と名づけただけで彼れは滿足した。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
近所きんじよもの大勢おほぜいたゞどろのやうになつてうごいてるのでどれがどうとも識別みわけがつかないでこまつたといつて、勘次かんじうたことを反覆くりかへしてたゞよろこんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今日と昨日の識別みさかい最早もはや着かない混乱が続いた。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)