識別みわ)” の例文
飛んでゐる五六羽の鳥はとびだかがんだか彼れの智識では識別みわけられなかつたが、「ブラツクバード」と名づけただけで彼れは滿足した。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
君が本当のものとうそのものとを識別みわける眼を持っていることだけは、僕は心から信じているんだからな。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
直観的に識別みわけ、その瞬間に、将来を托すべき良人おっとを——恋人を、認識みとめるものである。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
飛んでいる五六羽の鳥はとびだかがんだか彼れの知識では識別みわけられなかったが、「ブラックバード」と名づけただけで彼れは満足した。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)