“識閾”の読み方と例文
読み方割合
しきいき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
承知しての方が、まだ始末がよいので、意識に上ったところでは、本当に知らなくて、識閾しきいきの下で欲望に甘えている点が困るのである。
無知 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
一つ一つの意識的な具象からは識閾しきいきの下に無数の根を引いており、その根の一つ一つはまた他のたくさんの具象の根と連結されている。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
またいったん通用してしまった場合にはなるべく早く訳語をつくって原語を社会の識閾しきいきから駆逐する事を計らなければならない。
外来語所感 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)