“識合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しりあ61.5%
しりあい23.1%
しりあひ15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸い識合しりあいの者に一人も出会わなかったのでホッとした。敏感な弟も、こうした私の最後の目的ばかりは察し得なかったと見える。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私には芸者に識合しりあいがあろう筈がない。それにどうして鼠頭魚を知っているかと云うと、それには因縁がある。
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
翌年四十七歳の時、長崎につてゐた門人が、海軍の事を研究しに来た勝義邦かつよしくに識合しりあひになつて、勝と横井とが交通し始めた。これも智者のまじはりである。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)