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識合
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しりあ
ふりがな文庫
“
識合
(
しりあ
)” の例文
幸い
識合
(
しりあ
)
いの者に一人も出会わなかったのでホッとした。敏感な弟も、こうした私の最後の目的ばかりは察し得なかったと見える。
冥土行進曲
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
わたしと金永生は元から深い
識合
(
しりあ
)
いではなかった。彼は続いて去年の暮れのことを思い出した。そのとき一人の同郷生が十円借りに来た。
端午節
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
私は、一寸した
識合
(
しりあ
)
いになっている、そのサナトリウムの院長がときどき上京する機会を捉えて、其処へ出かけるまでに一度節子の病状を診て貰うことにした。
風立ちぬ
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
お前はちょうど日露戦争頃に先代のロスコーさんと
識合
(
しりあ
)
いになって、それ以来ずっと、ロスコー家に奉職していたんじゃないか。
S岬西洋婦人絞殺事件
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
あの時古久先生は大層不機嫌であったが、趙貴翁と彼とは
識合
(
しりあ
)
いでないから、定めてあの話を
聞伝
(
ききつた
)
えて不平を引受け、往来の人までも乃公に怨みを抱くようになったのだろう。
狂人日記
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
この密告書はアイツの
筆跡
(
て
)
に相違ないよ。ここに来て吾輩の窮状を見ると間もなく書上げて、
識合
(
しりあ
)
いの船頭に頼んで、
呼子
(
よぶこ
)
から投函さしたものに違いないんだ。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一体君はどうして
王
(
ワン
)
君と
識合
(
しりあ
)
いになったんだい。ドウセお楽しみ筋だったのだろう。ハハハ。ナニそうじゃない。両替をするつもりで王君のレストランへ
這入
(
はい
)
った。ウム。
焦点を合せる
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「ほかでもありませんがね。今申しました貴女と古いお
識合
(
しりあ
)
いのC国公使のグラクス君が、ツイこの間帰任しがけに面白いものを見せてくれたのです。いわば貴女の御不運なんですがね」
けむりを吐かぬ煙突
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
R市支社の重役で日本語の達者なドラン氏が本日、
識合
(
しりあ
)
いの特高課長の処へ出頭して、ロスコー氏の死因は自殺か、他殺か。本国へ打電する必要があるから極く内々で説明してもらいたい。
S岬西洋婦人絞殺事件
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
識
常用漢字
小5
部首:⾔
19画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“識”で始まる語句
識
識別
識者
識閾
識見
識神
識主
識二
識分
識域