“しりあひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
知合71.4%
知己14.3%
識合9.5%
相識4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
改札口の所には平井夫婦、外山とやま文学士などと云ふ鏡子の知合しりあひが来て居た、靜の弟子で株式取引所の書記をして居る大塚も来て居た。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
私も品川に子供をさらはれた知己しりあひを持つて居りますが、日頃ふだんはろくに見てもやらなかつた子供でも、惡者にさらはれたとなると、まるで氣狂ひのやうになつて
舟が舟番所の前まで來ると、太兵衞は槍を手挟たばさんで、兼ねて識合しりあひ番所頭ばんしよがしら菅右衞門八に面會を求めた。さて云ふには、在所へ用事出來しゆつたいしてまかり下る、舟のおあらためを願ひたいと云ふのである。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
馴々なれ/\しいのとは違ふ。はじめからふる相識しりあひなのである。同時に女はにくゆたかでないほゝを動かしてにこりと笑つた。蒼白いうちに、なつかしい暖味あたゝかみが出来た。三四郎の足は自然しぜんと部屋のうちへ這入つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)