“馴々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なれなれ78.3%
なれ/\21.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「鎌倉殿に対して、兄の弟のと、馴々なれなれしいことばつかい、聞き捨てにならぬ無礼であるが、多分、人違いであろう。さもなくば狂人か」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馴々なれなれしくことばをかけるぐらいせめてもの心遣こころやりに、二月ふたつき三月みつきすごうちに、飛騨の涼しい秋は早くも別れを告げて、寒い冬の山風が吹いて来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
醉つ拂つて夜更けに歸つてくる爲吉を待ち構へ、馴々なれ/\しく傍へ寄つて、爲吉の部屋から持出した匕首で、後からやつたに違ひあるまい
新三郎とお露と並んで坐っているさまはまことの夫婦のようで、今は耻かしいのも何も打忘うちわすれてお互いに馴々なれ/\しく