“知合”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しりあい62.5%
しりあひ27.1%
しりあ4.2%
ちかづき4.2%
しりえい2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかなか根性こんじょうの悪い男ですから油断はならぬのみならず、またミス・テーラーに付いて居る下僕もやはり私と知合しりあいの人間である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
息を切らしながら後から駆けて来た坊さんは、巡査とは知合しりあいの中だから、ちょっと会釈えしゃくして、僕たちをにらみながら云った。
贋紙幣事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
三国の津の長崎称念寺ながさきしょうねんじには、かねて知合しりあい園阿上人えんあしょうにんがいた。その人を頼って行ったのである。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平生へいぜい彼の口にする知合しりあいのうちには、健三よりどの位世間から信用されて好いか分らないほど有名な人がいくらでもいた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは旅中で知合しりあいになった遊歴者、その時分は折節そういう人があったもので、律詩りっしの一、二章も座上で作ることが出来て
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
此処こヽから六条の本山ほんざんかよつて役僧やくそう首席しゆせきを勤めて居たが、亡くなつた道珍和上とも知合しりあひであつたし
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
改札口の所には平井夫婦、外山とやま文学士などと云ふ鏡子の知合しりあひが来て居た、靜の弟子で株式取引所の書記をして居る大塚も来て居た。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ところで、その、お差支さしつかへのなさをうらがきするため、かね知合しりあひではあるし、綴蓋とぢぶた喜多きた家内かない
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
夫婦は三越の松居松葉しようえふさんのさんの旧い知合しりあひで、自分達も松葉しようえふさんの紹介で面会を求めて置いたのであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この母親おふくろがある時芝居へくと、隣桟敷となりさじきかね知合しりあひなにがしといふ女が来合せてゐた。
福沢氏とは昔からの知合しりあいですこぶる懇意であったが、新島氏とは久しく会う機会もなく、初めて会ったのは明治十五年であった。
君江は返事にこまって黙ってしまったが、その時ふと、この老人とは女給にならない以前からの知合しりあいで、身の上の事は何も彼も承知している人だから、内々打明けて相談した方がよいかも知れないと思いついた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
私は或冬の朝この借地を検分中今の南隣りの主人公と知合ちかづきになった。
閣下 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
くらわされてしかるべきは自分の方で、仏壇のあるわが家には居たたまらないために、その場からかどを駈け出したは出たとして、知合ちかづきにも友だちにも、女房に意見をされるほどの始末で見れば、行きどころがなかったので
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ハア、それからだ、其の翌日あくるひ七時なゝつさがりであったがね、吉浜にいる知合しりえいを尋ねてまたけえって来るから、荷物は預けて置くが、初めて来たのだからと云って、勘定をして二人が出て行ったサ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)