知合ちかづき)” の例文
お互の生活程度では兎に角自分のと呼べる家が欲しいので、地面は来世のことゝ諦め切っている。私は或冬の朝この借地を検分中今の南隣りの主人公と知合ちかづきになった。
閣下 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
知合ちかづきにも友だちにも、女房に意見をされるほどの始末で見れば、行きどころがなかったので、一夜ひとよしのぎに、この木曾谷まで遁げ込んだのだそうでございます、遁げましたなあ。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)