“模糊”の読み方と例文
読み方割合
もこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾人は此の意を持して必しもくだんの要求を排せざるべし。されど何が故に此くの如き模糊もこたる一語を提して此の要求を標せんとはするぞ。
国民性と文学 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
洲股すのまたから栗原山までは、そう遠くもない。約十里もあろうか。晴れた日は、養老の峰つづきに、模糊もこと見えるくらいな距離である。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幾重にも突兀とっこつした山々のため、指ざす彼方かなた模糊もことした想像であり、語って聞かされた状景はなかなか実感となって浮ばなかった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)