“洲股”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すのまた90.0%
すまた10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その問題の洲股すのまたというのは、尾濃びのうの国境で、美濃の攻略には、どうしてもこの辺の要害に、織田の足溜あしだまりが欲しいところなのである。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洲股すのまたノ駅ヲ経テ小越川ニいたル。蘇峡そきょうノ下流ニシテ、平沙へいさ奇白、湛流たんりゅう瑠璃るりノ如クあおシ。麗景きくスベシ。午ニ近クシテ四谷ニいこヒ、酒ヲ命ズ。薄醨はくり口ニ上ラズ。饂麺うんめんヲ食シテ去ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
先生の達見は実に敬服の至りである。洲股すまたの城普請は土木工事であるから、一夜に出来たかも知れぬが、国民性の発現なる法律は、一夜の内に変えることは出来ない。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)