“尾濃”の読み方と例文
読み方割合
びのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その問題の洲股すのまたというのは、尾濃びのうの国境で、美濃の攻略には、どうしてもこの辺の要害に、織田の足溜あしだまりが欲しいところなのである。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
名古屋、岐阜をはじめ尾濃びのういたるところ、当春来一時流行せしものは、その称を狐狗狸こっくりまた御傾おかたぶきと名づくるものなり。
妖怪玄談 (新字新仮名) / 井上円了(著)
三年まえの尾濃びのう震災におびやかされている東京市内の人々は、一時ぎょうさんにおどろき騒いだが、一日二日と過ぎるうちにそれもおのずと鎮まった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)