“尾張町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おわりちょう93.8%
をはりちやう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして十年たった明治二十八年の夏に再び単身で上京して銀座ぎんざ尾張町おわりちょう竹葉ちくようの隣のI家の二階に一月ばかりやっかいになっていた。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鶴見は中学に通うようになってから、毎日数寄屋橋をわたって、銀座尾張町おわりちょうの四辻を突切って行く。そしてこんなことを思っている。
これは横着な交換手に対する彼の戦法の一つである。いつか銀座尾張町をはりちやうの自働電話へはひつた時にはやはりベルを鳴らし鳴らし、とうとう「佐橋甚五郎さばしじんごらう」を完全に一篇読んでしまつた。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
銀座ぎんざ尾張町をはりちやうかどで、交番の前に人が山のやうにたかつてゐる。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)