“おわりちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
尾張町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾張町おわりちょうの交番でたずねると、交番の巡査は知らないと言った。すると直傍すぐそばに、青に白の線のある腕章をつけた交通巡査がいて
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
尾張町おわりちょうで自分だけ下りてお伺い致しました、と、そう云って、これはお嬢ちゃんにと、日光羊羹ようかんを三さおと絵端書とを出した。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
俊助は大学から銀座の八咫屋やたやへ額縁の註文に廻った帰りで、尾張町おわりちょうの角から電車へ乗ると、ぎっしり両側の席を埋めた乗客の中に、辰子の寂しい顔が見えた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)