“びのう”の漢字の書き方と例文
語句割合
尾濃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家康は、同盟国の織田が、自分に背後を守らせて、中原ちゅうげんへ出ている間を、ただ甘んじて、尾濃びのうの裏門の番犬に安んじてはいなかった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とある通り、初夏とはいえ、尾濃びのう大暴おおあれのあとで、気象一変し、急激に暑くなって、炎日くような日であったと思われる。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とすれば、この大戦の決戦場となる地域は、どうしても、伊勢、美濃、三河を外廓として、木曾川を中心とする尾濃びのうの山野たることはいうまでもない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)