“尾行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つけ48.7%
びこう26.9%
19.2%
びかう2.6%
あと1.3%
つい1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかし、放してやっても、唖めが、尾行つけられていることを覚ればもう効力はないから、すぐにその場から縛りあげて、牢へ戻せ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたりはまっ暗ですし、そのやみの中を、ちっぽけな黒んぼうが尾行びこうして来るのですから、なかなかみつかるものではありません。
おれは二十面相だ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
十二神オチフルイ!」と館林様は叱るように云われた。「お前、このわしを尾行けて来たのだろう。江戸から尾張へ! つけて来たのだろう」
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
此時このときにふと心付こゝろつくと、何者なにものわたくしうしろにこそ/\と尾行びかうして樣子やうす、オヤへんだと振返ふりかへる、途端とたんそのかげまろぶがごとわたくし足許あしもとはしつた。
荒川は何時でも警察に尾行あとをつけられたり、何回も刑務所へブチ込まれたりしながら、この方の運動をしていた。——健もそれは聞いていた。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
意地悪の婆さん鶏は、一同の列の、いちばん後に、よぼよぼと尾行ついてきました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)