「しかし、放してやっても、唖めが、尾行られていることを覚ればもう効力はないから、すぐにその場から縛りあげて、牢へ戻せ」
「馬鹿! 尾行られて来たじゃないか。刑事らしい奴が裏口の方にいる。仕方がない、俺は直ぐ行く。実印を浅田に渡せ。いいか分ったか」
尾行てるって言ってるじゃないの。……(手提のなかから白い分厚な封筒をとりだすと、それを久我のほうへ押しやって)
無論、彼女がどこへ行ったか、まだ私のあとを尾行ているかというようなことはいっさい気にかけなかった。
“尾行”の意味
“尾行”の解説
尾行(びこう)は、対象人物に気付かれないように後をつけて、行動などを監視すること。並行し、記録・撮影などを行うことがある。警察では「行確」(行動確認)と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)