“万野”の読み方と例文
読み方割合
までの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「会わせろ、禅閤がどうしても会えないならば、姫に会おう、俺が何で来たかは、姫に話してやる、まず、侍女かしずき万野までのという女を出せ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侍女の万野までのは、姫の黒髪の根に伽羅きゃらの香をきこめたり、一すじの乱れ髪も見のがさないように櫛をもっていたりしていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
例の天城四郎がやかたおびやかしてから侍女かしずき万野までのもその後はふッつりと岡崎へすがたを見せない。おそらく、禁足を命じられているのであろう。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)