“万屋”のいろいろな読み方と例文
旧字:萬屋
読み方割合
よろずや83.3%
よろづや16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駿河するがの府中まで来ると遊行上人の一行は、世の常の托鉢僧たくはつそうのような具合にして、伝馬町の万屋よろずやというのへ草鞋わらじを脱いでしまいます。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「中津川の万屋よろずやから届けて来たんですよ。安兵衛やすべえさんが京都の方へ商法あきないの用で行った時に、これを預かって来たそうですよ。」
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こゝ湯ノ平といふところは気に入つた、いかにも山の湯の町らしい、石だゝみ、宿屋、万屋よろづや、湯坪、料理屋、等々々、おもしろいね。
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
「十月朔日。晴。朝六時石原御門前より川崎屋船に乗組、南新堀万屋よろづや正兵衛方へ一先ひとまづ落著、黄昏和歌山蒸汽明光丸へ乗組。船賃九両茶代金二百疋。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)