“胡乱”のいろいろな読み方と例文
旧字:胡亂
読み方割合
うろん90.0%
うろ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女は胡乱うろんな目付をして駄夫を見下してゐたが、何となく面白さうにニヤついたりしてゐる駄夫の様子に不愉快を感じたやうであつた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
追い捕えてどうするという考えもなかったが、自分を見て慌てて逃げようとする彼女の挙動が、いかにも胡乱うろんに思われたからであった。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「何んの変なことがございましょう。濛気から外へ出ることが出来ず、八日の間飲まず食わず胡乱うろついていたのでございますもの」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今更本郷くんだりの俺の縄張内を胡乱うろついて、三世相の盗人覗ぬすっとのぞきをするにゃ当るまい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)