“うろん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡乱84.9%
胡亂5.7%
迂論5.7%
胡論1.9%
迂乱1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
追い捕えてどうするという考えもなかったが、自分を見て慌てて逃げようとする彼女の挙動が、いかにも胡乱うろんに思われたからであった。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
驚いた老婆はさも胡亂うろん臭さうに私を見詰めてゐたが、此頃こちらでは一泊以上の滯在はお斷りすることになつてゐるからといふ素氣そつけもない挨拶である。
比叡山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
わがはいのこの所見しよけんたいして、或人あるひとはこれを學究がくきう過敏くわびんなる迂論うろんであるとへうし、齒牙しがにかくるにらぬ些細ささい問題もんだいだといつたが、自分じぶんにはさうかんがへられぬ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
頼み夫より戻りの途中とちう大井村の河原にて宵闇の暗紛くらまぎれにつまづきしにて生醉なまゑひの寢て居し事と存じ其儘罷歸り今朝見ればすそは血だらけ故はじめて驚きまして御座ると云に理左衞門胡論うろんなる申條言解くらいぞ茲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ドゥーニャは迂乱うろんらしい驚きの色を浮かべながら、兄を見やった。彼の手には帽子があった。彼は出て行きそうにしていたのである。