“評”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひやう35.5%
うわさ22.6%
ひょう16.1%
6.5%
へう6.5%
ひよう3.2%
うはさ3.2%
さだ3.2%
ひゃう3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不可能ふかのうで、また其目的そのもくてきのみの大學だいがくでもなし博物館はくぶつくわんでもない、ゆゑ今一息いまひといきといふ岡目をかめひやう其所そこ突入とつにふするだけの餘地よちいでもい。
友人たちは代る代る訊いたし、いろいろと近所のうわさをさぐってみたが、それほど骨を折る暇もなく、第一級の情報をつかむことができた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
故人をあやまり伝えてもなりませず、何かひょうをやるようにも当りますから、唯々ただただ、かのな、婦人との模様だけ、お物語りしましょうで。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
如才なきお吉はわが夫をかかる俗僧ずくにゅうにまでよくわせんとてか帰り際に、出したままにして行く茶菓子とともに幾干銭いくらか包み込み、是非にというて取らせけるは
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と、ぼく早速さつそく呶鳴どなりはしたものの、口へんには微苦笑びくせうおさへきれぬ始末しまつじつは二人の對局振たいきよくふりを如何にもへうし得てゐるのだ。
くらものはあるまいとてくちぜいねばわがおもしろにひと女房にようぼひようしたてる白痴こけもあり、豆腐おかべかふとて岡持おかもちさげておもていづれば、とほりすがりのわかひとふりかへられて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼等はまことよりもうはさをかへりみ、わざことわりを問はざるさきにはやくも己が説を立つ 一二一—一二三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
お鈴もさすが年若き女のたかねの花とは知りながら、これもその場を去りかねて、お艶の機嫌とりとり品さだめするにぞ。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
乳母うばとピーターとのきたるを見附みつけての評語ひゃうごとも、マーキューシオーとベンヺーリオーの猥雜わいざつ問答もんだふ反語的はんごてきひゃうしたるものとかいせらる。こゝには後者こうしゃたゞしとて、其義そのぎやくしておきたり。