“品評”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しなさだめ58.3%
ひんぴょう16.7%
しなさだ8.3%
ひんぴやう8.3%
ひんぺう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現代の人がよく、桃井、千葉、斎藤の三道場の品評しなさだめをしたがるが、それとても、素人しろうとが格段をつけたがるほど、優劣があるべきはずはないという。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ワシントン、那波翁なおう云々うんぬん中々なかなか小生はいの事にあらず、まん不幸ふこう相破あいやぶかばねを原野にさら藤原広嗣ふじわらのひろつぐとその品評ひんぴょうを同じゅうするも足利尊氏あしかがたかうじと成るを望まざるなり
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
撫子なでしこ、とりどりに取り散らし、色襲いろがさねの品評しなさだめに、今から憂き身をやつし合うなど、およそ持明院派の公卿で笑いの洩れぬ門はなかった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人しゆじんはやがて宗助そうすけうしろまはつてて、ゆび其所そこ此所こゝしながら、品評ひんぴやうやら説明せつめいやらした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さぞうちたての蕎麥そばのゝしつて、なしつてることだらう。まだそれ勝手かつてだが、かくごと量見りやうけんで、紅葉先生こうえふせんせい人格じんかく品評ひんぺうし、意圖いと忖度そんたくしてはゞからないのは僭越せんゑつである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)